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新型コロナウィルス感染症予防対策最前線② ~福祉の現場で戦う人たち~

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新型コロナウィルス感染症予防対策最前線②
~福祉の現場で戦う人たち~

鶴見区保健福祉センター 副主幹 林瑞穂氏、 保健師 福田裕未氏
聞き手:焼野地域活動協議会広報担当編集長 坂本喜久雄

聞き手 : 本日はお忙しい中、ご対応いただきありがとうございます。
突然、世界的な流行になった新型コロナウィルス感染症(COVID-19)ですが、勤務されている現場でも状況は一変してしまったのではないでしょうか。

担当者 : そうですね、今振り返ってみますと、初めて日本国内で感染者が確認されたと報道があったのが2020年1月26日です。もうすぐ、日本が新型コロナウイルスの問題に直面してから1年が経過します。11月からは患者数が増加し、大阪府ではレッドステージへ移行しました。今なお予断を許さない現状が続いています。現場では、新型コロナウイルス陽性者が分かった時点で、早急に、患者様の状況をお聞きするとともにクラスターが発生しないよう、濃厚接触者の特定のための調査を行う等しています。関係者が連携を取りながら、感染拡大を抑えることに尽力している状況が続いています。

聞き手 : そして感染症に特に注意が必要な冬が目前です。例年に加えて今年はどんなことに注意が必要でしょうか。

担当者 : ご存知のように、様々な注意喚起がされています。例年の冬においても、インフルエンザや風邪の予防のため、密を避けたり、手洗いをすることは気を付けられていた方も多いかと思います。そこへ、今年の冬はさらに「マスク着用」を徹底することが大事だと考えています。新型コロナウイルスや、インフルエンザ、風邪等は飛沫感染により、感染します。理化学研究所が、人から発せられる飛沫はどう飛び散るか、マスクがあればどう防げるのかを解析した研究があります。それによりますと、不織布マスクは、飛び散る飛沫の約8割、布マスクでは約7割を抑えると報告されています。逆に、マスク着用によるウイルス吸入量は、一定の条件下では、約20~40%減少させることが報告されています。なので、お互いがマスクをしている事がとても重要です。マスク着用でも防げない飛沫への対策として、密を避けたり手洗いをするということがあわせて必要になります。特に、手洗いの効果は著しく、手洗い後はアルコール消毒を必要としない程、ウイルスを十分に除去できることが知られています。


厚生労働省、経済産業省、消費者庁ホームページより

聞き手 : 新型コロナウィルス感染症では移動や飲食などの行動に伴う感染が指摘されています。これは今回の新型コロナウイルス感染症に特有のことなのでしょうか。

担当者 : 今回に限ったことというわけではなく、感染症の予防には、「病原体を広げないこと」「病原体が体内に入らないこと」が大切です。感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が体内に入り、発症します。その病原体が、体内で増殖して体外へ出ていき、他の人に移すということを繰り返します。つまり、病原体の数は感染者が増えるごとに増えていくということです。病原体自体を増やさないためには、個々人が意識して行動を制限していくことが大事なのです。

聞き手 : 「移動」については寒い冬はさらに家にこもりがちになり、運動不足や人とのつながりが少なくなることが懸念されます。

担当者 : おっしゃる通り、感染症予防だけを考えるのであれば他人と接触しないことが良いのかもしれません。報道などで周知のとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大、特に重症病床使用率の急上昇を受けて、大阪府から、12月3日、独自基準「大阪モデル」で「非常事態(レッドステージ)」に移行することが発表されました。大阪府は12月15日までは「不要不急の外出自粛」などを呼びかける等の対応をしています。非常事態の期間が過ぎたとしても、新型コロナウイルスの流行時には外出を控えるような呼びかけが今後も続くと思われます。
ですが、体を動かすことや人と話すことは、健康を維持するうえでとても大切なことです。新型コロナウイルスが流行している間の寒い冬の過ごし方としては、自宅でできる簡単な運動を取り入れてみることを意識すると良いでしょう。テレビを見ながらスクワットをしたり、洗濯物を干しながら片足立ちや、つま先立ちをしたり、日常の体の動きに、プラス少し負荷をかける運動を探してみましょう。歩くことも少なくなるため、足指の力を維持するためにも、足指じゃんけんをしたり、広げたタオルを足指の力だけで手前にたぐりよせる運動も自宅でできるので、試してみるのも良いでしょう。
大阪市では、「吉本新喜劇×大阪市百歳体操」の動画を、ジェイコムウエスト株式会社(J:COM)と連携して放送しております。良ければご活用ください。

また、人と接することは認知症予防にとても重要です。電話やインターネット、ビデオチャット等を活用し、友人や知り合いと連絡を取り合ってみると、互いに励まし合えるかもしれませんね。

聞き手 : 「飲食」についてはマスク飲食が推奨されていますが、実際にはなかなか難しそうですよね。特に外食時に気を付けるポイントなどがありましたら教えてください。

担当者 : そうですね、大事なことは3つあります。
1つめは「飲酒はほどほどに」ということです。飲酒の影響で気分が高まると注意力や判断力が低下します。聴覚も鈍くなるので、大きな声での会話になりがちです。コロナ流行の状況下では、互いになるべく短い時間で、飲酒しすぎないよう、約束しあったうえで外食するようにしましょう。
2つめは「なるべく少人数、短時間で」ということです。人数が増えると会話も長くなりがちです。人との間隔も近くなり、大きな声での会話にもつながります。大阪市は、4人以下、2時間以内の宴会にするようにと市民の皆様へお願いしています。また、居酒屋や接待を伴う飲食店は営業時間を短縮するよう要請も出されている状況です。(令和2年12月11日現在)
3つめは「他者と距離を取りながら食事ができる、換気されている空間で」ということです。混雑していたり狭い空間の中では、マスクを外して食事をすると感染リスクが高まります。混雑していない場合でも、マスクを外すと感染リスクが高まりますので、必ず換気されている空間で外すようにしてください。「感染防止宣言ステッカー」を設置していたり、「大阪コロナ追跡システム」に登録している飲食店を選ぶことも気を付けるポイントです。

聞き手 : これからは「ウィズコロナ」の時代ともいわれています。従来の “手洗い” “うがい” “アルコール消毒” に加えて、ソーシャルディスタンスやコロナ追跡システムなど新しい取り組みについてはどのようにお考えですか。

担当者 : そうですね、保健師の立場としては、なぜ、そのような取り組みが始まるのかということは知ってほしいと思っています。それを知ることは、1人1人が感染対策をどうすれば良いのか、ということが分かるヒントにもなると思います。気をつけるべき事は、しっかり守り、でも委縮することなく自分たちの生活を大切にしていくことと「正しくおそれる」という事が大切ではないでしょうか。新しい取り組みをヒントに、自分は何に気を付けて行動すれば良いのか分かることが、1番大事なことだと考えています。

聞き手 : ありがとうございました。最後に地域のみなさまに伝えたいことがありましたらお願いします。

担当者 : 地域の皆様には、日頃からご理解ご協力をいただき感謝申しあげます。新型コロナウイルスの流行により、環境が大きく変わるなか、日々不安な状況が続き、例年とは違う冬を迎えています。鶴見区保健福祉センターは、皆様が健康に過ごせることを1番に考え、ご相談等のお話をお伺いさせていただいたり、ニーズに合う情報をお伝えさせていただいたりしています。本日お話させていただいた内容のほかにも、経済産業省のホームページでは、新型コロナウイルス対策として、ご家庭にある洗剤を使った身近な物の消毒の仕方が掲載されています。厚生労働省のホームページでは、手洗いの効果に関する資料や、感染リスクが高まる具体的な場面についての資料も掲載されています。今後の生活に役立つ内容がありますので、ぜひ、見ていただければと思います。新型コロナウイルス以外の感染症も流行する時期ですが、対策をして、日々の楽しみも感じながら元気に過ごしていきましょう。

聞き手 : この冬を元気に乗り切ることが大切ですね。本日はありがとうございました。

*この記事は2020年12月11日のインタビューをもとにお届けしています。新型コロナウィルス感染症予防に関する対策などは日々変化していますので、常に最新の情報を確認するようお願いいたします。(責任編集 坂本喜久雄)

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